VRなどを用いた映像やインスタレーションによって、規模や距離、時間や知覚といった物理法則、そして言語体系や世界の認識の仕方が、そもそも別のあり方でありえたかもしれない状況を提示する。宗教や病理のリサーチを元に、VRが生むヴァーチャルなイメージとの比較を通し、生命の倫理に関する思弁と、現代のインターネットやデバイスなどが取り巻くメディア環境の中で他にあり得たかもしれない身体と〈わたし〉や〈わたしたち〉について考えている。
《クロールする蛹のためのレクチャー》(2021・TIME MACHINEなど)では、ハンモック状の筐体の上で全身を捻らせることにより、ミミズや魚や、あるいは形を持たない生物など、人間以前/人間以後の身体を駆使してプレイするVRを発表。
《XipeTotec Reality》(2021・渋谷PARCO)では、トウモロコシの神を模すために生きた人間の皮膚を剥いで着たアステカの祭りをリサーチし、現代においてアバター(英語ではSkin)を着て生活するVRの世界を思索した。