《assumevalid》は、検証しないことを許容するブロックチェーンである。このブロックチェーンのネットワークでは、書かれた記録が有効かどうかを確かめない。ブロックのハッシュ値も計算し直さない。スクリプトの結果も確かめない。存在しない資産を送るトランザクションも、そのまま受け入れる。名前は、Bitcoinノードに実在する「assumevalid」という設定から取られている。ソースコードは公開されており、誰でも同じソフトウェアを動かしてネットワークに加わることができる。<br />

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インスタレーションでは、ネットワークに参加する一台のノードが展示されている。展示されたノードではマイニングが行われ、新たなブロックが提案され続けている。マイニング結果を読み解くと、ある小説の文章が現れる。ノードはハッシュ計算を繰り返し、結果が小説の次の一文字に対応するまで探し続ける。一致しない結果は捨てられ、一文字が見つかると次の文字へ進む。この計算をする必要はない。報酬もない。ネットワークが安全になるわけでもない。そして、計算が本当に行われたかを、ネットワークは確かめない。それでもノードは計算を続ける。<br />

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破壊は、必ずしも停止や消滅として現れるとは限らない。システムは動き続け、表面上は何も起きていないように見える。その一方で、それまで自らを支えていたルールや合意が、いつのまにか別のものに変わっている。《assumevalid》でも、ブロックチェーンは動き続ける。しかし、記録を検証するという、自らを成立させていた原則は壊れている。整合を装う世界で、一台のノードだけが、誰にも求められず、誰にも確かめられていない計算を、それでも続けている。現代において、なお誠実であり続けることには、どのような意味があるだろう。<br />

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https://assumevalid.org<br />

https://read.assumevalid.org/