トップダウンとは、全体の構造や目標をあらかじめ上位で定め、それに従って下位の要素や処理を決定していく方式を指す。設計論や計算モデルの議論では、局所的な要素の相互作用から秩序が自ずと立ち上がるBottom-up(ボトムアップ)と対比され、生成物の性質が「先に与えられた枠組み」に由来するか「積み上がった局所規則」に由来するかを区別する軸として用いられる。単に「上から命令する」という組織論的な意味に限らず、生成の仕組みがどこに根拠を持つかを示す概念である。

映像や画像処理の技法では、この対比が具体的な手続きの違いとして現れる。ピクセルソーティングは処理範囲・方向・ソートキーといった上位の条件に従って画素を並べ替えるため、結果の骨格が事前の指定でほぼ決まる点でトップダウン寄りといえる。ディストーションも、ノイズ場やマスク、ベクトル場、時間関数といった外から与えた座標の写像に依存する場合はトップダウン的だが、前フレームを参照するフィードバックが強くなると局所的な履歴が結果を左右し、ボトムアップ的な性格を帯びる。

生成人工知能のように、人間が目的関数や評価基準という形で望ましい出力の方向を上位から与えるシステムも、生成過程としては強くトップダウン的である。もっとも実際の制作では両者は排他的ではなく、どちらの傾向が強いかという連続的な尺度として扱われることが多い。