ブロックチェーン文脈でのトークンは、台帳上で識別される単位であり、所有者の移転や参照先の指定と結びつく。ERC規格においてトークンIDと保有者は台帳に固定される一方、tokenURI が指す画像やメタデータの所在は可変であってよいとされている。つまり、トークンが「何を指しているか」は必ずしも固定されず、参照先は後から変更されうる。

また、ERC規格では NFT の作成(minting)と破棄(burning)は仕様の範囲外と明記されており、トークンが世界に現れる瞬間や消える瞬間は標準そのものでは扱われない。標準化されているのは、すでに存在するトークンの移転である。実例として、2022年の事例では、最初にミントされたトークン自体は消えず、実際に行われたのはアカウント停止、買い戻し、改題だったとされる。したがって、トークンは台帳上の永続的な識別子として機能する一方、その意味づけや表示は外部の運用や裁量に左右されうる。