ハイパーリンク(リンク)は、Web上のある情報から別の情報へ移動するための接続点であり、URLやドメインを介してページ、画像、作品、別サイトなどへ利用者を導く仕組みである。提示された文脈では、リンクは単なる参照手段にとどまらず、インターネットを「渡り歩く」体験そのものを形づくる要素として描かれている。初期の個人サイトでは、自己紹介、日記、ゲストブック、リンク集が並び、リンクをたどることで次の見知らぬサイトへ到達できた。こうした探索は、ネットサーフィンの基本的な行為だった。

また、リンクはネットアートにおいて作品構造の一部として用いられる。たとえば、複数のウェブサイトに分散した画像をリンクやリダイレクトでつなぎ、ドメインをまたぐアニメーションを成立させる作品がある。この場合、リンクは作品を外部へ開く通路であると同時に、作品の脆弱性や依存関係を可視化する装置にもなる。リンク先のノードが失われれば作品全体が成立しなくなるため、リンクはインターネットの分散性と不安定さを示す素材でもある。

さらに、リンクは「住所」としてのURLやドメインの存在を他者に知らせる役割も持つ。複製可能なデータの中で、リンクは特定の場所への到達可能性を保証し、Web上の場所性を支える基本要素として機能している。