《NEW TRUTH》は、真実と価値をイメージのうちに見出されるものではなく、イメージに与えられるものとして扱う展覧会である。作家はイメージと一致することで一度その価値を与え、作品の前に立つ者はそれをもう一度与える。イメージと現実のあいだに開く裂け目こそが、この展覧会の出発点である。

中心に置かれるのは「少しの遅さ」という要求である。合成された記憶で満ちてゆく文化のなかで求められるのは、目にしたものを即座に信じることではなく、注意を向けること、そして自分が何を信じる用意があるのかを自分の手で決めるためのわずかな遅延である。写真や映像が現実の記録であるかのように振る舞いながら、実際には世界そのものではないという不安定さが、この構えの前提になっている。

出品作には、生成モデルによって合成された映像から抜き出された静止画が用いられる。学習データには作家自身が撮影したロサンゼルスとベルリンの写真が含まれており、画面に現れるのは実在する都市のアーカイブから幻視されたような、見覚えがあるのに存在しない混成的な風景である。真正性の根拠が撮影という行為から切り離されていく状況のなかで、イメージと現実の裂け目を可視化し、真実の境界そのものを鑑賞者の判断に差し戻す試みとして構成されている。