リヒャルト・プロイガーは、ロサンゼルスを拠点に活動する作家である。ナムジュン・パイクのもとで学び、いくつかの展示で作品を発表してきたが、アート界の内側へ深く踏み込むことには意識的に距離を取り続けてきた。ケヴィン・アボッシュとは、アボッシュの父が暮らすロサンゼルスの建物で出会って以来、長い親交を重ねている。二人はともに1980年代末のベルリンを知る世代であり、その時代の記憶が後の共同制作の土台になっている。
近年の連作《True Transformers》は主にロサンゼルスで撮影されている。iPhoneのパノラマ機能をあえて破綻させ、実在する一台の車を、その走査の狂いのなかで別の姿へ変貌させる作品である。カメラは確かに現実の車へ向けられており、光も鉄もそこにある。歪められているのは、それを写し取る手つきのほうである。捕獲を残したまま捕獲を歪めるこの身ぶりは、自由の投影先として撮られてきた自動車から、わずかな操作で別の「本当の姿」を引きずり出す。
アボッシュとの共同作《NEW TRUTH》(2026)では、二人がロサンゼルスとベルリンで撮りためた素材から生成された画像群のうち、たがいの選択を知らないまま独立に選び、一致したものだけが展示された。外の世界との対応ではなく、独立した二つの感性の収束によって真実を測るという方法である。