芸術における破壊シンポジウム(Destruction in Art Symposium, DIAS)は、1966年にロンドンで開かれた国際的な催しで、グスタフ・メッツガーが主催の中心を担い、アイルランドの詩人ジョン・シャーキーとともに運営した。ヨーロッパとアメリカから50人を超える芸術家、科学者、詩人、思想家が参加した。DIASでは、単なる物理的破壊にとどまらず、精神分析、科学、教育における「破壊」の概念が議論され、破壊を創造的・分析的なカテゴリーとして位置づける試みが行われた。これにより、芸術が社会の深層心理や制度的暴力に踏み込むための道筋が示されたとされる。
参加者にはフルクサスやウィーン・アクショニズムの作家たちが含まれ、オノ・ヨーコの《カット・ピース》や、ギュンター・ブルス、オットー・ミュールらの過激な身体パフォーマンスが関連づけられている。会期中、ヘルマン・ニッチュのパフォーマンスが警察に中断され、メッツガーとシャーキーはわいせつの罪で法廷に立った。