トランザクション・スカルプチャーは、アーティストの0xfffが2018年から制作しているシリーズである。複数のスマートコントラクトを組み合わせ、送られてきたトランザクションを別のコントラクト(または自身)へ独自の規則で転送させる。誰でも作品のアドレスに少額のETHを送ることで起動でき、起動のたびに異なる結果が生じる。画面上の垂直線はコントラクトを、水平線はコントラクト間の転送を表し、表示される配置全体は常に最新の1回のトランザクションである。計算を道具ではなく素材として扱い、作品そのものを、実行されるたびに姿を変えるプログラムとして構成する。
事例
《Diminishing Returns》(2026)は、互いにトランザクションを転送し合う32のコントラクトからなる。転送のたびに使われた接続が摩耗し、使われるほどトランザクションは短い経路をたどるようになる。ランダムな変化で接続の向きが変わったり、摩耗した接続が再び使えるようになったりもする。彫刻は時間とともにも劣化し、その劣化は次の起動時に反映される。送られたETHは全額が返される。2026年10月にNEORT++で開かれた「自己破壊芸術展」のために制作された。