アウトゲームは、もともとゲーム開発の現場で用いられる語で、戦闘や操作といった中心的なプレイ(インゲーム)の外側にある領域——メニュー、育成や編成、物語の進行、ソーシャル機能など——を指す。プレイヤーが「遊んでいる」と自覚する瞬間の周囲に広がる、それを成り立たせている層である。
この語は芸術の文脈で拡張され、ゲーム化された世界の内側ではなく、その外側に重なる現実の層を指す概念として用いられる。ゲームには明確なルールと勝利条件、区切られた盤面があり、その内側では出来事を操作可能な対象として扱える。しかし気候変動や紛争、格差や偏見といった現実の問題は、そうした枠に収まらないまま、あたかも他人の実況を眺めるように遠くから傍観される。アウトゲームという枠組みは、この「プレイ不能な現実」を単なる背景ではなく介入の対象として捉え直し、遊戯と社会、制度と現実が重なり合う境界に目を向ける。
ゲームの内と外を隔てる約束事を論じたマジックサークルの議論や、ゲームを批評の道具として用いるクリティカル・プレイ、現実空間へ物語を持ち出すARGなどと近い問題圏に属する概念である。