インターフェースとは、異なる系のあいだで情報が受け渡される接触面を指す語である。計算機の文脈では、人間と機械のあいだの入出力の接点(ユーザーインターフェース)と、ソフトウェア同士が互いを呼び出すための規約の双方を含む。メディアアートにおいては、鑑賞者が作品の状態を読み取り操作するための画面構成・入力装置・操作規則の総体を意味し、装飾や利便性の問題ではなく体験の可能性そのものを規定するメディウムとして扱われる。
インターフェースは、操作可能な範囲を鑑賞者に開く一方で、その範囲をあらかじめ設計し、背後の基盤——エンジン、サーバー、データ形式——を不可視にする装置でもある。直感的であるほど基盤は見えにくくなるというこの性質から、批評的な実践はしばしばインターフェースそれ自体を主題化する。HTMLやCSSといったWeb技術は視覚表現を構成するだけでなく作品の操作感や振る舞いを形づくり、ゲームエンジンやリアルタイム・シミュレーションでは操作系の設計がそのまま作品世界の輪郭となる。
日本のメディアアートにおけるゲームの受容は、社会構造の批評やワールドビルディングに比重を置いた欧米の系譜と対照的に、ハードウェアの物理性や商用インターフェースの境界を解体・転用する方向で独自の系譜を形成してきた。また参加型の作品では、参加者が共同開発者としてふるまうためのルールや対話の枠組みも、広い意味でのインターフェースとして機能する。